琥珀の憂ひ

ガムシロに琥珀の憂ひとけて春
(がむしろにこはくのうれひとけてはる)

何故だか昔から
ガムシロップを上から注いで、
かき混ぜないで しばらく眺めているのが好きです。
あの時の現象って
春が冬を侵食してゆく
速度や有り様に似ている気がして。
琥珀は、樹脂が埋没して
凝固した化石の一種。
憂いとなって固まった
わたし達の化石も
この春に
早く溶けてゆきますように。

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miu
「書くように撮り、読むように観る」をモットーに、
書く・撮る・読む・詠むを通じて、
季節やことば、そして内なる叡智とつながり、
森羅万象を思索してゆきたい。
この場がその一助となれば幸いです。

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