miuの記事一覧 ( 18 )

並べ替え
天満宮の落椿

天満宮の落椿

落椿白む鳥居の際立てり (おちつばきしろむとりいのきわだてり)   いつも散歩にいく天満宮。 手水舎の裏側になんとなく回り込むと そこには目を見張るほどの艶やかな光景が 広がっていたのでした。 地面に散った紅椿の先には 普段は灰色に見えていた鳥居が佇んでいます。 それが見れば見るほどに何故だか いよいよ白く際...
花の雲

花の雲

花の雲阿弥陀と渡る心地かな (はなのくもあみだとわたるここちかな)   「花の雲」とは桜がまるで湧き立つ雲のように 咲いている様を言い表した春の季語です。 和歌などにもよく詠まれており、 平安絵巻等にも描かれている光景です。 満開の桜の下を夢見心地で歩いていると 時々、「ここは本当に現世だろうか?」と 自分の...
春雨

春雨

春雨に眉間撃たれ疼く海馬 (はるさめにみけんうたれうずくかいば)   一見物腰の柔らかい降り始めの春雨ほど 肌を鋭く刺すような衝撃を感じるのは なぜでしょうか? 海馬(かいば)は脳内にある 記憶保持をつかさどる場所。 春は出会いと別れの季節。 まだ忘れられない記憶が 春の雨に打たれてじくじくと疼き出す。 ね、...